Amanda Enterprise版では、データをセキュアに管理する上でどのように対策していますか?
Amanda Enterprise版は、バックアップされたデータ、通信経路、そしてバックアップの実行プロセス自身に対してのアクセスをすべて確実に行うために、複数層に渡ってのセキュリティを確保しています。Amanda Enterprise版には、以下のような特長があります:
- セキュアな認証方式の採用
- ロールベースでのアクセス制御(管理者およびオペレータ向け)
- クライアント側で転送中にデータをセキュアに取り扱うか、サーバ上でセキュアに解決するかのいずれかの暗号化方式を選択
Zmanda管理コンソールとは何ですか?
Zmanda管理コンソール(ZMC)は、コンフィギュレーション、管理、監視をブラウザベースのGUIで行うものです。Amanda の動作環境で、以下のような管理ツールおよび視覚化のためのツールを提供します。
- 何を バックアップするか(たとえばホストなのかファイルシステムなのかデータベースなのか)
- どのように バックアップするか(暗号化と圧縮に関して)
- どこに バックアップイメージを保存するか
- いつ バックアップを実行するか
- クリック一つでリカバリを実行
- 管理コンソールによる広範囲な監視とレポート
Amanda Enterprise・バックアップサーバとは何ですか?
Amanda Enterprise・バックアップサーバは、搭載されているZmanda 管理コンソールによって、すべてのバックアップ処理を一元管理し、バックアップデータを追跡可能な状態に維持するサーバです。またバックアップサーバは、バックアップに使用するストレージ機器の管理も行います。Amanda Enterprise・バックアップサーバは、Solaris または Linux 上で動作します。
バックアップクライアントとは何ですか?
Amanda Enterprise・バックアップクライアントは、バックアップ保護を必要とする(サーバ、ワークステーション、デスクトップPCおよびノートPCといった)各システムにインストールされるソフトウェアです。バックアップクライアントは、バックアップとリストアをまとめて容易にするため、バックアップ対象のサーバに対してシームレスに組み込まれます。バックアップクライアントになることができるOSは、Linux、Solaris、WindowsおよびMac OS Xです。詳細については
対応一覧表をご参照ください。
バックアップエージェントとは何ですか?
データベースやアプリケーションのホットバックアップを実行するには、バックアップクライアントに加えてバックアップエージェントが必要になります。たとえば、Microsoft Exchangeをホットバックアップする場合には、Zmanda WindowsクライアントとZmanda MS Exchangeエージェントが必要です。
バックアップサーバ1台あたり、何台のクライアントまで対応できますか?
Amanda Enterprise版のアーキテクチャには柔軟性があります。過去の例では、1台のホストで大量のデータをバックアップしている事例や、何百台ものクライアントを1台のサーバでバックアップしている事例などがございます。
バックアップイメージにはどのようなフォーマットを使用しますか?
Amanda Enterprise版は、標準的なデータフォーマットのみを利用します。WindowsクライアントやWindows上のデータベースをバックアップする際にはzip形式を用いますし、Linux、Solaris、Mac OS Xといった場合にはGNU tar形式を使用します。
スパースファイルのバックアップには対応していますか?
はい、スパースファイルにも対応しています。
ハードリンクされたファイルのバックアップに対応していますか?
はい、ハードリンクにも対応しています。
バックアップ終了後にタイムスタンプが変更されてしまいませんか?
いいえ、タイムスタンプは変更されません。
増分バックアップに対応していますか?
はい。レベル0の完全バックアップからレベル9の増分バックアップまで対応しています。この点はAmanda Enterprise版が得意とするところで、各クライアントマシンに対してバックアップレベルを柔軟に設定可能なスケジュール機能を提供できるのは Amanda だけです。Amanda Enterprise版のスケジュール機能は、時間の経過とともにリソースの消費量を調整しますので、バックアップウィンドウは毎日同じくらいの間隔となります。Amanda Enterprise版のスケジューリングに関する詳細に関しては、
Zmanda Networkに無料登録の上、ホワイトペーパー「Intelligent backup scheduling with Amanda」をご参照ください。
ファイルを選択除外したバックアップはできますか?
はい、できます。いずれのOSでも、バックアップからある種のファイル、たとえばすべてのmp3ファイルを除外するといったことが可能です。
バックアップにどのようなメディアが使用できますか?
Amanda Enterprise版では、下記のメディアに対応しています:
- ディスク全般(ローカルのHDD、RAID、SAN、NAS)
- テープドライブ、テープライブラリ、オートチェンジャ(バックアップサーバがLinuxかSolarisで、バックアップサーバ側のLinuxでサポートしている場合)
- 仮想テープライブラリ(VTL)(EMC CDL、Data Domain applianceなど)
- 光学機器
- Amazon S3のストレージサービス
Amanda Enterprise版では、バーコードリーダーとどのように連携しますか?
Amanda Enterprise版は、バーコード読取り可能なテープライブラリやテープチェンジャといった機器と連携が可能です。
- Zmanda管理コンソールに、バーコードとAmandaラベルが同時に表示されます。
- メディア管理画面でAmandaラベルをテープのバーコード値へと紐付けます。
- 最後にamreportコマンドを使用することで、テープのラベルが作成できます(有志によって作成されたスクリプトがデフォルトで利用可能です)
Amazon S3には5 GBのサイズ制限があります。5 GB以上のファイルをバックアップしたいのですが?
Amazonの5GB制限は、1クラウドに保存されるオブジェクトサイズあたりの制限によるものですが、Amanda Enterprise版では、巨大なファイルは分割を行います。たとえば、40GBのデータベースを複数の塊(オブジェクト)に分割して、それぞれの塊を Amazon のサイズ制限以内に収め、リカバリ時にはそれらの塊を再結合して元に戻します。
バックアップサーバとバックアップクライアントは、どのOSに対応していますか?
バックアップサーバは、LinuxもしくはSolarisに対応しています。バックアップクライアントはLinux、Solaris、Mac OS X、Windowsに対応します。対応可能なバージョンとディストリビューションの詳細については、
対応OS一覧表をご参照ください。
Windowsのどのバージョンのバックアップに対応しますか?
Windows Vista / XP / XP Pro / 2000、そして Windows 2000 server / 2003 server / 2008 server のバックアップに対応します。Windows 2000のバックアップにはCIFSを使用します。
NetWare、HP-UX、AIX、IRIX、Tru64といったOSでは、どのようにすればバックアップできますか?
これらのOSでは、NFS越しに利用することでバックアップが可能です。
FreeBSDの場合はどうすればバックアップできますか?
Zmanda のサポートチームがFreeBSD向けとして、特別にビルドされたクライアントを提供しております。
64ビット版Linuxがクライアントに含まれるのですが、バックアップ可能ですか?
はい。64ビット版RedHat EL、CentOS、SuSE、Debian、Ubuntu向けに、64ビット版Zmanda Linuxクライアントがご利用いただけます。
Windowsのシステム状態のバックアップには対応していますか?
はい。Windows XP、Vistaと2003サーバ向けの Zmanda クライアントでは、システム状態のバックアップが可能です。障害復旧の際に必要かつ重要なシステムファイルやレジストリ、その他、重要なOS内蔵のコンポーネントファイルといったものが対象となります。これらの情報を保護しておけば、リストア時はまず単純にWindowsを再インストールし、そののちCドライブからのバックアップとシステム状態のバックアップからリストアする、といった手順で、Windowsシステムおよびファイルのベアメタルリカバリや障害復旧が可能となります。
Microsoft Exchange をホットバックアップできますか?
はい。VSSを経由すれば、Microsoft Exchangeをバックアップ可能です。Zmanda MS Exchange クライアントは、Microsoft ExchangeがVSSを考慮しながら動作する機能を利用します。クライアントがバックアップを開始したとき、3種のプロセス(Zmanda クライアントリクエスタ、Microsoft Exchange Writer、Windowsプロバイダ(Microsoft Exchange のスナップショット(シャドウコピー)を生成するWindowsの機能))間の通信をクライアントが調停します。
Oracleのホットバックアップはできますか?
はい。Windows、Solaris、Linux上で稼働するOracleデータベースのホットバックアップが可能です。
Windowsでホットバックアップを行うために、ZmandaクライアントはMicrosoft VSSとOracleがVSSを考慮しながら動作する機能を利用します。クライアントがバックアップを開始したとき、3種のプロセス(Zmanda クライアントリクエスタ、Oracle Writer、Windowsプロバイダ(Oracle のスナップショット(シャドウコピー)を生成するWindowsの機能))間の通信をクライアントが調停します。
RMAN(リカバリ・マネージャ)は、Oracleが標準で提供するユーティリティで、LinuxとSolaris上で稼働するOracleデータベースを効率的にバックアップ/リカバリします。RMANは、バックアップおよびリストア実行時にデータの破損をブロック単位で検出する機能を用いて、サーバとの緊密な通信により破損を回復するようデザインされています。加えてファイルの多重化とバックアップセットの圧縮により、バックアップ時のパフォーマンスと領域消費をRMANが最適化します。
Microsoft SQLサーバのホットバックアップはできますか?
はい、VSSを経由すればMicrosoft SQLのホットバックアップが可能です。ZmandaクライアントがMicrosft SQLのバックアップを開始したとき、3種のプロセス(Zmanda クライアントリクエスタ、MS SQL Writer、Windows VSS プロバイダ(Microsoft SQL のスナップショット(シャドウコピー)を生成するWindowsの機能))間の通信をクライアントが調停します。
仮想マシンのバックアップはできますか?
Amanda Enterprise版は、あらゆる仮想マシン環境に対応しています。実際、私ども自身もソフトウェアの開発、テスト、および品質保証といった活動の際に、手広く仮想化を利用しています。
Zmanda Mac OS X クライアントはTime Machineと比べてどう違うのですか?
Time Machine は、Mac OS Xで動作するデスクトップPCやノートPC単体向けに限れば、すばらしいソリューションです。しかしながら、しかしながら、複数のコンピュータのための集約的なバックアップカタログを作成できるわけではありませんし、可能なのはバックアップをローカルディスクに保存することだけです。一方で、Amamdaエンタープライズ版を併用した場合には、以下のような特長があります:
- Time Machineで取ったバックアップを長期保存
- 複数のMac OS Xマシンを統一するバックアップカタログを提供
- バックアップを磁気テープ、ディスク、光学機器、Amazon S3などへ保存
- Mac OS Xのシステムが利用できない場合でも、画像のようなデータであればLinux もしくはSolaris上にリカバリ可能
Amanda Enterpriseにはどのようなライセンスがありますか?
Amanda Enterprise版は、どのように販売されていますか?
Amanda Enterprise版は、バックアップ保護を受けるシステムやアプリケーションの数ごとに、年間あるいは複数年にわたるサブスクリプションとして販売されています。たとえば、Linuxクライアントマシンが12台、 Microsoft Exchangeサーバが1台、 Solaris上のOracleサーバが1台、 WindowsのデスクトップPCが25台という構成の場合には、以下のサブスクリプションが必要です。
- バックアップサーバ ――1
- Linuxクライアント――12
- Solarisクライアント ――1、 Oracleエージェント ――1
- Windowsクライアント ――1、Exchange エージェント――1
- Windowsクライアントパック――3(1パックでWindowsマシン10台分に対応します)
教育機関や非営利団体に対しての値引きはありますか?
はい、優待制度がございます。詳細は下記までお問い合わせください:
仮想マシンにはどのようにライセンスが与えられますか?
Zmandaクライアントサブスクリプション1契約で、5台の仮想マシンまで対応します。ただし、仮想マシンはご購入いただいたサブスクリプションと同じOSである必要があります。たとえば、物理的なマシンが2台ある環境で、1台目にはLinuxとWindowsの仮想マシンが各3台、2台目にはLinuxの仮想マシンが5台あるとします。1台目のマシンにはZmanda LinuxクライアントとZmanda Windowsクライアントのサブスクリプションを各1つ、2機目のマシンにはZmanda Linuxクライアント1つのライセンス購入が必要となります。
Amazon S3によるバックアップの場合、どのように課金されますか?
最初に、保護したいバックアップサーバと各クライアント向けのサブスクリプションをご購入いただきます。Amazon S3へのバックアップをご希望の場合、データ容量と転送量に応じたAmazon S3バックアップオプションの支払いが別途発生します。
Amanda Enterprise版とコミュニティ版を混在させての利用はできますか?
Zmandaの技術サポートチームは、Amanda Enterprise版とコミュニティ版の混在環境についてもサポートいたします。